水引は用途によって結び方や色が異なります。特に色は地方によって違うこともあります。
慶弔によって使い分けが必要です。
今回は水引の基本マナーを確認して、知っておきましょう。
水引は使用目的によって結び方が異なる
カラフルで素敵なんですよ♪
用途に合っていない水引を使うと失礼になるかもしれないので、きちんと確認しておきましょう。
水引は古来、奉書紙で包んだ贈り物をひもでしっかりと結んだことが始まりとされ、当初は百一色でした。時代を経るとともに用途に応じて色つきのものを使用するようになり、結び方も変えるようになってきました。
結び方には「蝶結び」と「結びきり」があり、何度あってもよいお祝い事には蝶結びを、繰り返しを嫌う結婚や弔事、病気見舞いには結びきりを使います。
結びきりには、あわじ結びや老いの波、飾り結びなどの変形があり、結婚祝い用に用いられます。
水引の種類

結びきり
固く結んでほどけないことから、結婚(金銀や赤白)病気見舞い(赤白)弔事(黒白)等に用いられます。
蝶結び(はな結び)
結び目が何度も結び直せることから、婚礼以外の一般的なお祝い事、お礼、あいさつ、記念行事などに用いられます。
結びきりの変形

慶弔によって色を使い分ける
水引の色も使用目的によって異なるので注意しましょう。
結婚祝いには金銀の華やかな水引を用います。その他の一般的なお祝いやお見舞には赤白の水引を用います。
弔事の場合は、黒白、双錬(鉄一色)、双白(白一色)、黄白にします。
市販の結婚祝い用の祝儀袋には、彩り鮮やかな水引を使っている華やかなデザインのものも見受けられるのですが、正式ではありません。
親しくしている人へ贈る場合のみに使い、目上の人には正式な祝儀袋を使用してください。
主に10,000円以下で包むなら関西地方は黄色と白の水引、関西地方以外は黒と白の水引が一般的とされています。
水引の色と用途の違い
赤白 | 慶事全般的に使用可能。 |
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赤金 | 赤白と同格。 関西地方でよく使用される。 |
金銀 | 結納や婚礼用で格式が高め。 |
黒白 | 弔事全般で使用可能。 |
双銀 | 黒白に比べて格式が高め。 |
黄白 | 仏事やお布施用。 関西地方でよく使用される。 |
双白 | 神式の葬式に使用される。 |
本数は慶弔ともに5本が主流
水引の本数は、慶事は奇数、弔事は偶数がしきたりです。
しかし、流通している結婚祝い用の祝儀袋は、夫婦二人という見方から、5本の水引を2束使っていることが多く、弔事用も5本になっていることがほとんどです。
