エンディングノートを準備する際に、書き忘れてはいけないのが財産のことです。
あなたが人生を終えた後に何かとトラブルの元になりがちなのが、財産の問題です。
あなたにとって大切な家族が、あなたの残した財産によって不仲になってしまうことはよくある話です。
親族の財産トラブルを避けるためにもエンディングノートの作成が必要です。
エンディングノートを作成する場合には、財産についても漏れがないように、普段から定期的に見直し、エンディングノートに忘れず記載しておきましょう。
エンディングノートに財産について何を書くの?
■何を記載しておけばいい?
■内容はどんなことを書けばいい?
■どんなことに気を付けて記載?
財産のことをエンディングノートで伝える
残される家族にもあなたの財産のことを曖昧にしていると、相続時に物事の原因となってしまいます。
お金のことや不動産のことなど、エンディングノートにまとめておくことで、家族の相続の手続きがスムーズになります。
預貯金、保険、株式などはもちろんですが、ローンや負債といった負の財産の把握も忘れずにしておきましょう。
なかなか書きにくいことでもあるのですが、あなたがいなくなった後で次々と家族に知らされることで迷惑をかけないためにも、負の財産についてもエンディングノートには書き記しておきましょう。
そうすることで、あなた自身が現状を把握できて、今のうちにしておかなければならないことの整理にも役立ちます。
預貯金や株式、投資信託などの金融資産は、名義人が死亡すると取引できなくなりますが、取引先が分かっていると残高をはあくすることができます。
忘れやすいのはクレジットカード情報などになりますので、忘れないようにエンディングノートに書いておきましょう。
財産の押さえておきたい10のチェック項目
預貯金
各種振込口座は、その旨を忘れず記載しておきましょう。暗証番号や通帳、印鑑の場所はエンディングノートに記載せずに信頼ができる人に託しておきましょう。
管理については慎重に。
年金
公的年金は、年金の種類を必ず記載します。支払いや受取り口座の記載も忘れずにしておきましょう。
企業年金や個人年金も同様に記載しておきましょう。
生命保険、損害保険
定期的に見直しを行ない、できるだけエンディングノートには最新の情報を記載しておきましょう。
内容は複雑なので、必ず保険証券を確認しながら整理していきましょう。
株式、投資信託
証書や印鑑の保管場所はエンディングノートに記載せず、信頼できる人に託しましょう。
口座名義人死亡により、取引は中止となりますが、相続は可能となります。
純金積立て、会員権
会員権といったゴルフの会員権などは、すぐに手続きができるように記載しておきましょう。
生前財産分与で人気に高い純銀資産積立の情報も記載しましょう。
ローン
ローンや連帯保証といった負債も相続の対象となりますから、記載しておきます。
金額や借入先、担保や保証人の有無など確認して、記載しましょう。
不動産
名義人の所有割合、居住表示を正確に記載しておきます。土地建物の評価額も大切になってきます。
登記書類の場所も記載忘れのないように。
貸付金
人に貸しているお金について把握しておきましょう。
貸した相手や貸した金額、返済期間や書類の場所を記載しておきます。
貸金庫・トランクルーム
貸金庫は相続人の全員の同意がなければ開けることができません。
そういった存在があることを記しておきましょう。
骨董品
骨董品やコレクションなど、家族にはその価値が分からずに二束三文で売り払われたり、捨てられる場合に備えておきましょう。
評価基準や保管の方法などをエンディングノートに記しておきましょう。
まとめ
財産の相続というのは、本人の意図しなかった揉め事のきっかけになってしまいがちです。
家族の揉め事を引き起こさないためにも、エンディングノートには財産のことを記しておきましょう。
もちろん、負の遺産も忘れずに記しておくことで正当な財産の把握ができます。
あなたが整理をするうえでも役立つので、エンディングノートを作成するときに振り返っておきましょう。