島根県・隠岐諸島のひとつ知夫里島(ちぶりじま)をご存知ですか。
知夫里島は西ノ島・中ノ島の三島で隠岐諸島西部・島前三島(どうぜんさんとう)とよばれており、島前三島・後島(どうご)を含む有人島4島の中で人口が約600人と最も少ない島です。
そんな知夫里島は、雄大な大自然がいっぱい溢れた素敵な島なのです。
今回は知夫里島の大自然の魅力をご紹介します。
赤ハゲ山からの眺めは最高
赤ハゲ山は300mほどのなだらかな山ですが、山頂にはウシやウマが放牧されており、海、山、空、の全てが一体となって目の前に現れ、雄大な景色が一望できます。知夫里島、西ノ島、中ノ島という島前三島の位置関係をしっかり把握でき、見渡す限りどちらを向いても素晴らしい景色が広がっています。
赤ハゲ山山頂からの眺めは最高で、1階は休憩室になってます。あとはトイレがあるだけです。
自販機などはありませんから、事前に購入して山頂へ行くことをおススメします。
5月には、野ダイコンの花が咲き、古くから畜産の地であった知夫里を4つの牧に分け牛を放牧しているのですが、赤ハゲ山には石垣で作った牧の境界があり、古式の垣として親しまれ、現在も活用されていた、知夫の人は万里の長城と呼んで親しんでいます。

来居港から海岸線を右手に見ながら漁港や海水浴を過ぎると、山道の葛折りに入ります。道が狭いので対向車には注意が必要です。約40分で赤壁に到着します。切り立った断崖は赤い色をしており、手すりや柵はないので落下には注意してください。あまり近づきすぎると足を滑らせてそれこそ奈落の底へまっしぐらです。
赤壁は玄武岩溶岩台地とそれに貫入した側火山が、日本海の強い波蝕によって火山の噴出部に近い所まで垂直に削剥されたものです。
黒い色は玄武岩溶岩、赤い色はが噴火した火山灰中の鉄分が空気中で酸化して赤化した凝灰岩、白い色は岩脈は火道跡に貫入した粗面岩で、自然が創り出す神秘を目の前で見ることができます。
赤壁は国の名勝・天然記念物に指定されています。
赤壁が夕日に照らされると、さらに幻想的で雄大な姿に感じます。
時間に余裕がある方はぜひ夕方の赤壁を眺めてみてください。

知夫里島はタヌキとイルカの楽園
知夫里島は海の幸が豊富です。それを証明するように島の周辺には数百頭のイルカが住んでします。
イルカは好奇心旺盛で船のまわりに集まってくることもあります。
漁師にとってはイルカが来ると魚が逃げてしまうので、可愛いけど厄介な奴。
観光客の我々にとっては是非、近くで見てみたいものです。
実は海から赤壁を海から展望するクルージングコース(来居港~赤壁~来居港)があるんです。
定期船ではなく観光客のチャーター(貸切)となるので、事前の予約をいれておけば所定の料金で1名からでも利用可能です。
もしかするとイルカにもあえるかも!?
連絡先は下記を参考にしてください。
| 所在地 | 〒684-0100 島根県隠岐郡知夫村 |
| 問合せ先 | 知夫里島観光協会 〒684-0100 島根県隠岐郡知夫村1730-6 TEL 08514-8-2272 FAX 08514-8-2278 |
| 予約 | TEL 08514-8-2272 |
| 営業期間 | 4月1日〜10月31日 |
| アクセス | 来居港(出発地 フェリーターミナル前) |
| 料金 | 6名までは12,000円の人数割、7名以降は2,000円/人 |
| 見学・所要時間 | 60分 |
| 定員 | 14名 |
※内容が変更している場合もあります。
知夫里島にはタヌキもたくさん住んでいます。もともとこの島にはタヌキはいませんでした。昭和61年に当時の村長が本土からつがいのタヌキを寄贈されたのですが、役場前で飼育されていた檻から穴を掘って脱走したそうです。
タヌキにとって良い環境だったのでしょう。エサも豊富で天敵もいないとなると増えるのは当然です。
島民600名に対してタヌキの数は2,000匹を超えるというから驚きです。
見た目は愛くるしいのですが、農作物への被害も問題になっているようです。
こうなったら是非ともマスコットPRや生体観察など共存の道を歩んでいただきたいものです。
まとめ
知夫里島の小さな島には世界でも珍しい赤壁や広大で青い海、緑が美しい力強い台地を感じることができる場所があります。
都会から離れて足を運んでみるのはいかがでしょうか。
きっと温かい人情と自然があなたを迎えてくれることでしょう。



















