自分の最後が迫ったときに、その最後を医師や家族にどのようにしてほしいのかを伝えておくことは大切です。
元気なうちにエンディングノートに書き記しておくことや家族に事前に伝えておくことで、回復の見込みがない状態になった場合でも、あなたの気持ちに寄り添った対応ができます。
尊厳死や臓器提供についての意思表示
■ 自らの最後を家族に伝えておきたい?
■ 望む最後はどうやってつたえたらいい?
■ 臓器移植や献体を望む場合はそうしたらいい?
延命拒否などの尊厳死についてどのように伝える?

自分を含めて尊厳死について考えたことって意外と少ないのではないでしょうか。
日々の生活で精いっぱいなわけで、自分の最後のときをどのようにしたいのかなんて、なかなか目が向かないのもです。
家族としても大切なひとの最後をどうしたいかなんて聞きたくありませんよね・・・
そもそも尊厳死とは?
尊厳死とは、自分の死が迫ってる状態で回復の見込みがないといったときに、延命治療をすることを望まずに、自然状態で死に臨むことをいいます。
あなたが尊厳死を希望する場合はどうすればいいのでしょうか。
尊厳死を希望する場合は日本尊厳死協会に入会または「尊厳死宣言公正証書」の作成が必要になります。
尊厳死宣言公正証書とは
最近では必要以上に過剰な延命治療ではなく、自然な死を迎えることを望む方も多くなってきており、その自然な死を迎えるために公正証書とするものです。
役場などに行き、手続きを行ないます。
主に必要なものは下記のいずれか1つになります。
・印鑑登録証明書および実印
・運転免許証および認印
・パスポートおよび認印
・住民基本台帳カードおよび認印
・その他の顔写真のある公的機関発行の証明書および認印
主には上記ですが、手続きをする役場で違うこともあるかもしれませんのお住いの役場に事前に確認をおすすめします。
尊厳死宣言公正証書には手数料がかかります。
いざ死の直前になって書類の手続きなんかできるわけがありません。
元気なうちに自分の最後と向き合い、事前に準備しておくことです。
残される家族にとってもあなたの意思を尊重することで、気持ちがぐっと楽になります。
尊厳死を事前に伝えておくことも大切

過剰な延命を拒否して、人間らしい死に方を望むことは人間の権利ではあります。
なによりも自分の意思が大切になります。
しかしながら、家族はあなたの尊厳死を受け入れがたいものです。
エンディングノートへの記入だけではなく、家族や普段かかりつけの医師には、事前に知らせておくようにしましょう。
臓器移植や献体を希望する場合はどうすればいい?
臓器移植や献体を希望する場合はエンディングノートに記入するだけでは法的効力はありません。
意思表示カードや健康保険証、免許証へ明記しておくか、インターネットで日本臓器移植ネットワークに意思登録をしておきましょう。
登録が完了したら、エンディングノートにも記入しておきましょう。
まとめ
最後の迎え方は自分の意思で決めたいものですが、家族の理解も大切になります。
元気なうちに必要な準備をしておくことは、自分自身にとっても家族ににとっても安心して日々を送れるひとつではないでしょうか。
