睦月の陸むについては、1年のはじまりを祝うお正月に、親族が一緒に集い、親しみを深めるという意味が込められているというわけです。
睦月(むつき)については、陰暦・旧暦の1月のことをいい、グレゴリオ暦では1月下旬から3月上旬頃の初春のことになります。
睦月(むつき)と呼ばれる1月の年中行事を確認しておきましょう。
お正月は一年のスタート
新春がやってくると、年神様が家々にやってきて、年間に亘っての健庚もしくは幸福を授けるという言い伝えがあるのです。お飾りや鏡餅というようなお正月特有の風習はすべて、年神様を迎えることを願っての儀式としてとり行われてきたものになります。
1月の年中行事
1月の年中行事
| 1月1日 | 元旦、初詣 |
|---|---|
| 1月2日 | 事始め、書き初め |
| 1月5日頃 | 小寒 |
| 1月7日 | 七草 |
| 1月11日 | 鏡開き |
| 1月15日 | 小正月 |
| 1月20日 | 大寒 |
| 第2月曜日 | 成人の日 |
お飾り
12月26日が過ぎれば飾りつけますが、二重苦を連想してしまう29日、一夜飾りと呼ばれて縁起の悪い31日は敬遠し、松の内 1月7日まで飾り、松の内が明けたら取り払いましょう。
門松
門松は年神様が足を運ぶときの目印となります。左右一対にして、玄関もしくは門に飾りるのです。
しめ飾り
玄関の軒下に飾るしめ縄の飾りは、神をまつる神聖な場所であることを示します。
鏡餅
鏡餅は年神様へのお供え物になります。床の間に飾ることが正式なものとなります。1月11日の鏡開きで、 おしるこ等にしていただきます。
床飾り
お家に床の間がある状況なら、正面の壁に縁起のよい初日の出あるいは富士山が描かれた掛け軸などのような掛けものを飾ります、中央部に鏡餅、左側に屠蘇器や香炉といったものをおき、石側に生花を飾ります。
おせち料理
元々は年神様に供えた料理のことです。家族そろっておせち料理をいただくことで幸福を願います。また、年神様を迎え入れているうちは、煮焼きを慎むといった意味もあるのです。黒豆は無病息災、数の子は子孫繁栄であるとか、縁起のよい意味が速められた料理をいただきます。
正しく言えば四段重ねの重箱につめるのですが、現在では三段重ねがほとんどです。一の重には口取り(昆布巻き、紅白かまぼこ、伊達巻、栗きんとん)と祝い肴(数の子、田作り、黒豆)をつめ、二の重には焼き物(鯛、ぶり、海老)と酢の物(紅白なます)をつめます。三の重には煮物(八つ頭、里芋、蓮など)をつめます。
お屠蘇
お屠蘇は日本酒やみりんに山淑や肉桂などの薬草を配合した屠蘇散をひと晩浸して作る薬草酒。無病息災の願いを込めて元旦の朝にいただきます。新年のあいさつがすんだら、年少者から口をつけるのが習わしです。
お雑煮
地域それぞれで出汁や具の種類、餅の形が異なってしまいます。一説にほ、大みそかに年神様にお供えされた料理を元旦に下ろし、ひとつの鍋で煮て食事したのが始まりといわれています。
初詣
一年の無事を祈るのが初詣です。かつては大みそかの夜から元旦に向けて神社にお参りすることが習慣ではありましたが、現在では1月 7日の松の内が来る前にお参りすることが一般的です。
参拝をするときは、初めに左手、右手の順に手水を使って水をかけて清め、左手で受けた水で口をすすぎます。そして、さい銭を入れ、鈴を鳴らします。鈴は右手で綱を握り締めて振りましょう。締めくくりとして、二礼二拍手一礼をしてお祈りを行ないます。
七草
1月7日の朝に春の七草と言われている野菜を一緒に炊いたおかゆを食べて、一年の無病息災を願います。 七草はせり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(かぶ)、すずしろ(大根)の七草となります。七草がみんなそろわない場合には、季節の野菜で代用してかまいません。消化がよいおかゆで、お正月の美味しいもので疲れた胃腸をいたわりましょう。
鏡開き
お供えしていた鏡餅は1月11日に引き下げます。縁起をかついで、切腹を連想させる刃物で「切る」などということはせず、木槌や手で「開く」ようにしてください。鏡餅は一年の健康がもたらされる縁起のよいものそのことから、おしるこやお雑煮などにし、残すことなく食べましょう。
小正月
旧暦の正月である1月15日は「小正月」と言われていて、開いた鏡餅を小豆がゆにして、無病息災を願いながら口に入れるのが習わしです。神社では正月飾りや書き初めを焼く「どんと焼き」が施され、そのとんど焼きの火で餅を焼いて食べると健康になるといわれています。
年始まわり
仲人をはじめとするお世話になっている人の自宅や仕事の取引先に足を運び、新年のあいさつをする年始まわり。元旦は控え、必ず相手の都合を確かめてから訪問するようにしましよう。 この頃では簡単に済ませるのがほとんどで、家に上がるようにすすめられても、丁寧に断り、玄関先であいさつを済ませましよう。
成人の日
20歳を祝う成人の日というのは、奈良時代から現在まで行われていた、男子の成年を祝う「元服」に由来しているというわけです。元服は小正月に行われていたこともあって、1月15日が成人の日となりましたが、2000年からは第2月曜日に改定されたのです。自治体が主催する記念式典が、全国各地で行われるのです。

























